Saturday, April 25, 2009

User action of Graduates these days in Japan いまどきの新卒ユーザの行動パターン

僕も仕事で企業サイトを作ったり、大学サイトを作ったりするんですが、ちょっと意外だった新卒ユーザの行動パターンに関する記事があったのでご紹介。

就活生が本当に見ているもの--失敗しない「新卒サイト」の作り方とは?
イー・エージェンシー 奥井さん Cnet

この記事の中でやっぱり驚きだったのは、「先輩社員の声」を見ている学生が少ないということ。僕の感覚ではこのコンテンツなんかは学生受けが良さそうだとすっかり思いこんでいたし、自分の就職活動時は、Webじゃないですがパンフレットの若手社員インタビューみたいなのをずいぶんと見た記憶があったので。しかもテストを行った学生のインタビューの内容が面白い。(以下引用です)
  • (今回のテストに関わらず)こういうコンテンツはほとんど見ない。「やらせ」のような気もするし……。セミナーに行けば、雰囲気で伝わる。
  • こういうことは、セミナーに行って肌で感じたい。むしろセミナーには、(先輩社員の声など知らずに)まっさらな状態で行きたい。
  • 大体が「なぜこの会社に入ったか」というような話になっているが、聞きたいのは、その人が入社してどんな経緯で現在の仕事をしているのかということ(例:最初は何の仕事をして、次にどこに異動して、何年目にリーダーになって、など)。
3つ目の意見は随分と冷静に見ているなという感じだけど、1つ目、2つ目は今どきっぽいなぁと(苦笑)。確かに最近の新卒コンテンツは良く出来過ぎていて、広告っぽく見えてしまうところも多いし。ただ、今回のイーエージェンシーさんの調査では5人の被験者だということと、おそらく都会の学生(?)が対象っぽいのでちょっとすれてたのかも(すいません、勝手な憶測で)しれないので、地方の学生へ対象を広げるとまた結果も変わりそうです。

ただ、奥井さんも指摘するようにこのコンテンツ自体が悪いのではなく、内容やそこへ導くリード文が大事とのこと。確かにインタビューでもあるように「やらせ」と思われるような綺麗なコンテンツではリアル感が伝わらないんでしょう。大人のずるさを知っちゃってますからね。

とはいえ、大手企業のコンテンツはそのほとんどが先輩社員を主体にしたコンテンツになっています。ただ、今回テストしたサイトのようなテキスト主体のものよりも動画やFlashなどのインタラクティブコンテンツになっているものが多く見られます。やはりエンタテインメント性を持たせると学生受けが違うのでしょう。ただ、最近の新卒コンテンツで気になるのは、面白さに走りすぎて本業やその会社の雰囲気と関係ないコンテンツになってしまっているものが 多々あることです。しかも、学生が結構それを面白いと捉えて希望者が増えるのはちょっとどうかなという感じがします。

企業の新しいことへの取り組む姿勢やチャレンジ精神が伝わるものであるというのは非常に大事ですが、リアルな現場の生の声や雰囲気を伝えるというのも大事ではないかと思います。
企業側としてもあまり入社前に風呂敷を広げたり、本来の企業イメージと違いすぎて、結局入社後すぐに退社してしまうという事態にならないために、提案する私たちとしても広告とは違った目線で新卒サイト企画する必要がありそうですね。

大手企業の採用サイトはこちらをどうぞ。
RECRUIT CS 採用情報ケーススタディ

ちょっと特殊な例ですが、飛び抜けたことをやっていながらも会社の雰囲気をちゃんと伝えているのはさすがだなと思わせるのがカヤックの新卒向けコンテンツです。カヤックさんには何度かお伺いしたことありますが、ほんとにコンテンツが会社そのものを表現出来ているので、ある種このノリは無理・・・という人にはほんとに無理とわかりやすい(?)
代表の柳澤さんのブログもぜひご覧くださいな。


カヤックDAN数
2010年新卒採用スペシャルコンテンツ

新卒向けWebコンテンツの作り方
by 柳澤さん(カヤック代表)

同じようなノリですが東北新社さんのコンテンツも面白いながら、実際の仕事内容と雰囲気が分かるいいコンテンツだと思います。楽しさだけじゃなく、結構細かいところで仕事って大変だよ〜みたいなことをアピールしてるし。是非ごらんください。
東北新社新卒向けコンテンツ

しかし、こういったエンタメ要素のある企業はいいけど、某銀行やら某メーカーのような真面目で面白さが社風に無いところはどうすればいいのかなと考えたのですが、逆に平凡や安定は、今の不況の中、学生への強いアピールになるかもしれませんね。相変わらず公務員人気が高い昨今ですし。
とにかく平凡に幸せな社員さんの自宅や家族を紹介するとか、財形の運用を具体的に見せるとか、仕事はこなす感じで趣味に生きる社員さんを紹介するとかが意外と受けたりして。

No response to “User action of Graduates these days in Japan いまどきの新卒ユーザの行動パターン”

 
© 2009 OFF THE WALL. All Rights Reserved | Powered by Blogger
Design by psdvibe | Bloggerized By LawnyDesignz